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絶望。

例年より10日も早く 関東もあっさり梅雨入りしちゃいました。
あぁそう言えば・・とジョーディーがまだパピーだった頃
初めて雨に降られた時の散歩の様子を思い出して
思わずくすくす笑ってしまいました。
(ちょっと歩いてブルブルを延々繰り返し→全然進まない 笑)
ジョーディーママです、こんにちは。




◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇




新しく見つけた病院(サイドバーにリンクあり)は我が家から車で約30分。
結構患者さんがいて、あー人気があるんだな~とすぐにわかる。
受付に行き、初めてであること、これまでの経緯
セカンドオピニオンが欲しい事とCTで検査して欲しいことを矢継ぎ早に告げて。

「すみませんがCTはすぐには無理です」

えっ?CTダメなんですか?無理なんですか?

当たり前ですよねぇ。この時の私は少なからずテンパっていたようで。
冷静に考えれば出来るわけないんですよ。
人間だってCTを受ける時は予約が必要で 食事等、事前の注意事項があって。
しかも相手は犬なんだから。人と違って

腕を上に上げて・・大きく息を吸って・・・止めて下さい

なんてことも出来るわけがないんだから、当然麻酔が必要で。
バカだなぁ私も・・とちょっと冷静になって
それでもとにかく診察をお願いします・・と。
混んでいたから結構待ったかな。この後起こる事なんて想像もせずに。



順番が来て診察室に呼ばれて。
ケージから出したときのジョーディーはもう普通に足を着くことも出来なくて。
なんて言うのかな、足先がグーになっちゃうの。
『これは普通の状態じゃないです。どこか神経が圧迫されてます』って。
体は小刻みに震えていて、朝確認した時には確かにピンクだったはずの舌も歯茎も
この時にはもう真っ白・・・。
とにかく血液検査とレントゲンを撮っていただくことになって。
待合室で待機してしばらくしたら
レントゲンでは上手く写らないから追加でエコーをさせて下さい、と。
大量の腹水がね、邪魔をしていたんだそうです。

どのくらい待ったのか、再び呼ばれてエコー写真を見せていただきました。


ジョーディーの脾臓には腫瘍が出来ていました。
脾臓全体が腫れあがるのではなく 脾臓の外側にゴツゴツと出来るタイプの方。
そのゴツゴツもしっかりと見えましたよ。かなり大きな物が。3つ。
お腹を開けてみなければ正確な診断は出来ないけれど
可能性があるのは脾臓の腫瘍、もしくは血管肉腫。
貧血はかなり進行していて、この時はもう17%しかなかった。
立てるわけがない、歩けるわけがない。
そして採取した腹水は真っ赤でした。

『お腹の中は血の海状態です』と。

腫瘍のどこかが破裂して出血してるらしい。
イヤ、大出血と言った方がいいのかな。

あの子の体は頑張って一生懸命造血してたんだけどとても間に合わない。
血小板の値も著しく低くて止血出来ない状態なんだと。

この病院は輸血ドナー制度というのがあって
必要な時には登録してくれている子に連絡をとってくれるんです。
で、その準備も始めましょうって事になったんだけど
その前にまだ終了していない検査があって。
DIC(播種性血管内凝固)っていうの。
簡単に言うと、今回の場合は腫瘍が引き金になって
体全体の凝固系が活性化することで体中あちこちで微小血栓が出来ちゃうと。
で、完全にDIC状態になってしまうと たとえ元気があっても
残念ながら救命は難しいと。
DICの一歩手前で、運良くドナーが見つかれば輸血しながら緊急手術。
手術出来た場合、脾臓の腫瘍であれば脾臓摘出でその後元気にもなれる
血管肉腫だった場合は残念ながら1ヶ月あるかどうか・・というお話でした。
その検査に時間がかかるのと、ドナー探し・血液型検査等もあるので
後程、電話連絡しますと言われて一旦帰宅。
そして午後、2時少し前に電話があって、すぐに病院へ向かって。 

ジョーディーは、残念ながら完全にDIC状態でした。
中でも、めったに起こらないけれど起きた時には危険だという
フィブリノーゲン量の減少というのが起きていました。
輸血に踏み切って手術の可能性にかけるか
このまま家に連れ帰るか・・その場合はおそらく明日までは無理でしょうと。
そう言われれば 当然 可能性にかけたくなる。

だけどね、このフィブリノーゲン量の減少ってのが起きてしまうと
とにかく血が止まらないみたいで。止血不能?
輸血をしたとしてもそのままどんどん流れていっちゃう。
そしてこの時のジョーディーは、減少というか
もうフィブリノーゲンが底をつきかけてるんじゃないの?という状態で。
このまま手術をしてももしかしたら麻酔中に、手術中…にということも。
そうなれば当然私たちは看取ってあげることが出来ない。


だから、どうしますか?


と。
正直キツかったですよ。
もんのすごい重大な決断をしなきゃいけないのに考える時間ないんだもん。
今、決めなきゃいけないんだもん。
あまりの急展開に頭が、心がついていかない。でも・・決めなきゃならない。
1つ呼吸をして、伺いました。
先生から見た輸血・麻酔・手術の危険度は?って。
どうご覧になってますか?って



『麻酔の時点でそのままなくなってしまう可能性が大きいと思います』


夫と二人、悩んで考えて
それならあの子の好きな家で いつもの場所で看取る方がいい
そう思って連れ帰りました。
この時、私は足元にいたジョーディーを抱きしめて
不覚にも泣き崩れてしまいました。
気付いてあげられなくてゴメン・・と。

エゴかもしれない、我儘かもしれない。
でも本当に真剣に考えた結果だったの。
もしかしたら奇跡が起きて乗り越えられるかもしれないけど
麻酔後に亡くなるんだとしたら ジョーディーは苦しまないかもしれないけれど
それでも、決断しました。




帰りの車の後部座席
ジョーディーが居るケージを抱きしめながらやはり私は泣いていました。
夫が運転しながらポツリと

13歳は無理だったか・・・。

あぁそうだよ、もうちょっとだったじゃん。
あと半月ちょっとで誕生日だったじゃん(涙
そんな思いと共に帰宅。
すぐにファンヒーターをつけて いつものようにクッションを置いて。
でも、ジョーディーは移動できないよな・・
腹水で抱っこも難しいしどうしようかな、と扉を開けてみれば
自分でヨイショと移動して行って。
あぁ良かった、今夜は電気もヒーターもずっとつけたままにしておこう
寒いのも暗いのも可哀相だもんねと
出来る事なら明日の朝日を見せてあげたいねと そんな話をして。



静かに穏やかに 看取る準備を始めたんです。








IMG_7256.jpg



次はいよいよ武勇伝の始まり。

| ジョーディー最後の日々 | 00:00 | comments:10 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

こんな決断をしなくちゃいけなかったママとパパ
どんだけつらかっただろうって思うよ
そんなときに何も知らないで 何も出来なくて
それどころか励ましてもらってて

あたしは自分が情けないよ(涙)

| かなこ | 2013/05/31 00:32 | URL |

私もこんな大変な時に、アイリーの目のことも心配してくださって・・・
なんって言っていいか。

武勇伝、聞かせてください!

| アイリーママ | 2013/05/31 01:02 | URL |

そんなに急激に展開されてしまったら
パニックを起します。
ママとパパの決断。自分だったら。と
置き換えても何も思いつきません。

ワンコのパワーってスゴイんだぞ!!
そんな武勇伝が始まるのかな?
ジョーディ君、聞きたいよ☆

| ジュニキチ | 2013/05/31 01:46 | URL | ≫ EDIT

短時間でそんな大切な決断をしなきゃならなかった、
パパさんとママさん。
辛い…なんて言葉では表現出来ないほどの気持ちだったと思います。

でもでもでもでも。
次から武勇伝が始まるってことは
この決断が間違いじゃなかったってことですよね。
うん、聞かせてよ?ジョーディーくん^^

| ともち | 2013/05/31 07:42 | URL | ≫ EDIT

難しい決断ですよね。
でも、家で看取ることができて、
それはよかったと思いますよ。
苦しいことも、しんどいこともあったかもしれないけれど、
ジョーディ君のその後を見ていると、
やっぱり、精神的な安らぎが一番だと思います。

私は今なら大丈夫ですの言葉で、
手術に踏み切ったんだ・・・・・・
でも、状況は厳しかったんだろうなぁ。

| mimi | 2013/05/31 07:52 | URL | ≫ EDIT

パピーの頃を思い出し「くすっ」って
その言葉で 前に進み始めたママさんにほっとしました。

私も 決断を迫られた時の事を思い出しながらよみましたが・・
どんな結果になろうと 選んだ道な間違えは無いと看病したっけなぁ~
我家の子は骨肉種だったから断脚が選択肢の中にあって でもやはり高齢のため麻酔のリスクがあったので選ばなかったのよ。

武勇伝 ちょっとドキドキしますが
ママさんの力強い文章が医学書みたいで 同じ病気の方がいらしたら
心強くなれそうね

| ヴェルママ | 2013/05/31 11:11 | URL |

この言葉の使い方が適切かはわかりませんが,嘘みたいな急展開といいますか。
読んでいる私がそうなのだから,ママさんたちにとって,どれだけ突然の衝撃だったのかと。

ティーンズの誕生日を迎えたことを知っているのに,読んでいてドキドキしています。
ジョーディー君は,人間が思っている以上に強かったんですね。

| カピバラ | 2013/05/31 12:14 | URL | ≫ EDIT

ジョーディーママ様、
そんなギリギリで病院・・。
ママさんがテンパっちゃうのすごく分かる(涙)
よく冷静にこれだけの医学用語・・凄すぎ。
私なんか余裕があるのに眼科でテンパっちゃって
全然決断できなかったんだ・・・・、恥ずかしい。
武勇伝、しっかり読みますとも!

| たっぺねーさん | 2013/05/31 16:30 | URL |

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| | 2013/05/31 21:34 | |

決断の勇気が ジョーディーくんを元気にしたのかな。
日々のジョーディーママさんの苦悩が・・・
言葉に出来ません。

| ぶーふーうー | 2013/05/31 22:05 | URL |















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